大雨特別警報福岡、大分で発令九州で初

大雨特別警報福岡、大分で発令九州で初

九州北部地方は5日、停滞した梅雨前線に温かく湿った空気が流れ込むなどして局地的に記録的な大雨となった。気象庁は同日午後5時51分、数十年に1度しかない規模の災害が予想される場合に出す特別警報大雨を、福岡県朝倉市久留米市など同県内16市町村に発令。同日午後8時前には大分県内でも大分市や日田市など15市町に特別警報を発令した。気象庁によると九州で特別警報を発令するのは2013年に運用が始まってから初めて。

気象庁によると、朝倉市では午後3時38分までの1時間に観測史上最大となる1295ミリの雨量を記録し、床上浸水などの被害が出た。そのほかの最大1時間雨量は大分県日田市535ミリ福岡県添田町470ミリなど。3時間雨量は朝倉市で観測史上最大の2610ミリを記録したほか、添田町925ミリ日田市720ミリ大分県豊後大野市660ミリ山口県長門市630ミリなどとなった。気象庁は同日午後から、福岡県や大分県に数年に1度しか観測しない大雨として記録的短時間大雨情報を断続的に発表した。

福岡県の午後6時現在のまとめでは、久留米市嘉麻市の3748世帯8736人に避難指示が出ている。また朝倉市は、市内全域2万1256世帯5万4412人に避難指示を出した。朝倉市では河川が氾濫して橋が流失したとの情報がある。久留米市内では農作業中の男女2人が落雷で負傷した。命に別条はないという。朝倉市東峰村では孤立集落が発生し、県は自衛隊に救助要請した。

九州電力によると、午後6時現在、朝倉市東峰村で計約2300戸が停電している。

6日も九州北部地方では、梅雨前線が停滞する影響で雨が降りやすく、同日午後6時までの24時間降雨量は福岡、大分、佐賀の3県のいずれも多いところで200ミリ、熊本県で150ミリになる恐れがある。土砂災害や河川の増水などに警戒するよう呼びかけている。蓬田正志